「エシャレット」で改善!
便秘解消のカギを握る「胆汁酸」とは?

近年の研究で、便秘解消のカギを握ることがわかってきた「胆汁酸」。今回は、便秘と胆汁酸の関係、そして胆汁酸と深い関わりのある便秘解消食材をご紹介します!

◆「胆汁酸」ってなに…?⇒体内物質の一つ

(大腸に辿り着いた、胆汁酸が絡みつく消化された食べ物) 胆汁酸とは、唾液などの消化液の一種。食べたものに含まれる油を分解して、身体に吸収させる役割があります。
小腸の上にある十二指腸という部分で食事のたびに分泌され、食べ物に絡みついてから、小腸へ進んでいき、大腸へと向かいます

◆便秘と胆汁酸の関係性は?

最新の研究で、胆汁酸が大腸の壁に触れると、排便機能に関する2つの重要な働きを促すことが分かってきました。
一つ目は振り子運動

腸の壁が順々に動いて、便の元が揺らされたり揉まれて、便の元がこねられていきます。これによって、適度な水分を含んだほどよい固形状の便が作られます。
二つ目は蠕動(ぜんどう)運動

形作られた便を肛門の方向にどんどん運んでいく運動です。この動きがなければ便はその場に停滞してしまうので、排便のためには必須の運動です。

このように胆汁酸は、「便を作る」、そして「便を運び排出する」という、大腸の重要な働きを促すスイッチの様な役割をしていることがわかってきたのです。

しかし、一般的な食材を摂取した場合、体内で作られた胆汁酸のおよそ95%は、小腸で吸収されてしまいます。ですので、一般的には、そこで吸収されなかった残りの約5%しか大腸に届きません

健康な人は、そのわずかな量でも大腸が動いてくれます。しかし便秘の人は、詳しい理由はわかっていないものの、大腸にやってくる胆汁酸が減ってしまう傾向にあるため、通常の食材だけでは大腸に届けられる胆汁酸が不十分になってしまいがちなのです。

◆より多くの胆汁酸を大腸に届けるには?

水溶性食物繊維を含む食材を摂取すると、水溶性食物繊維が胆汁酸を包み込み、小腸で吸収されるのを阻止。大腸まで十分に届いた胆汁酸が、大腸の振り子運動・蠕動運動を促すことで便秘を解消してくれる、と考えられています。

◆水溶性食物繊維を多く含む「エシャレット」

エシャレットとは、生で食べやすくなるよう品種改良されたラッキョウのこと。
胆汁酸を大腸まで効果的に届けてくれる水溶性食物繊維を豊富に含む食材(100g中約9.1g)として、便秘の改善・予防効果が期待できるといわれています。
主に静岡県などで生産されており、最近は街のスーパーの野菜売り場にもよく並んでいます。

中島先生によると、便秘解消のために必要な水溶性食物繊維の摂取量は1日6g。エシャレットで換算するとおよそ8本です。生で食べるには大変な量なので、料理に混ぜて摂取するのがオススメです。
さらに、胆汁酸は、油を摂るとより多く分泌されるといわれています。ですので、餃子やパスタ、天ぷら、炒め物など油分の多い料理に入れると、油と水溶性食物繊維が同時に摂れより効果的だと考えられます。

横浜市立大学 大学院
肝胆膵 消化器病学教室 主任教授
中島淳先生 監修

食生活だけでなく、動くことで便秘を解消させましょう!