大腸がん予防栄養素の簡単摂取法

◆グルタミン酸とは?

グルタミン酸とは、タンパクを構成するアミノ酸の一種で旨味成分の1つでもあります。唾液の分泌を促す他に大事な働きが2つあります。
1つ目は脳。記憶や学習などの高度な機能に作用します。
2つ目は腸。腸で使われるエネルギー源の1つです。
さらに、近年の研究で、大腸がんを予防する効果も期待されていることがわかってきたのです。

◆なぜグルタミン酸が大腸がんを予防する?

(左:粘液がない状態の腸の壁 右:粘液の層が厚い時の腸の壁)
グルタミン酸を摂取することでまず、腸の壁の細胞が活性化され、腸の壁から分泌される粘液の層が増えます。すると、腸に発がん物質や毒素が入ってきても、腸の壁に直接触れにくくなるので、腸への悪影響を防ぐことができます。やがて発がん物質や毒素は、粘液ごと便として排出されます。
さらに、腸の壁の細胞が活性化することで免疫細胞がさらに増え、防御機能がアップします。また、胃や腸にあるグルタミン酸を感じる受容体がグルタミン酸を感知すると、胃腸が活発に動き、便通がスムーズになり、発がん物質などを早く排出する効果も期待できるのです。
まとめ:グルタミン酸を摂取すると、腸における発がん物質や毒素からの悪影響を防ぐことができる!

◆グルタミン酸おすすめの摂取法は?

グルタミン酸の目安摂取量について、まだ正確な数値は分かっていませんが、肉や魚などのたんぱく質に多く含まれていますので、普段の食事の中でバランスよく摂取することが大切です。
また、グルタミン酸は日本の伝統的な【ダシ】にも多く含まれています。
ダシの中でもグルタミン酸が豊富に含まれていますが、その中でも圧倒的な含有量を誇るのが【干しシイタケ】ダシ。グルタミン酸が豊富といわれる昆布とかつお節からとれる一番ダシの8倍以上も含まれているのです。
大腸ガンが気になる方は是非、日本の伝統的な出汁をはじめ、グルタミン酸食材をしっかり食べて、がん予防に努めましょう!
まとめ:グルタミン酸を豊富に含む食材を日頃からバランスよくしっかり摂ることが大切!
帝京大学医学部
外科学講座 教授
福島亮治先生 監修


《干しシイタケダシのとり方》

(1)ジッパーの袋に干しシイタケを入れる (2)水を入れる

(3)冷蔵庫(5度以下の低温)の中に10時間ほど入れる (4)一煮立ちさせる